毎年恒例の「富士山女子駅伝」のプレイベント「チームQランニングクリニック」が、10月3日(土)に富士総合運動公園陸上競技場で開催されました。
今年は、新型コロナウィルス対策として、通常の定員の100名程度から半分に人数を絞って実施し、富士市の大淵中・岳陽中・吉原第一中・吉原北中・富士南中・須津中・鷹岡中の陸上部の選手たちが参加してくれました。
講師はお馴染みの、シドニー五輪女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さん。
開会式で挨拶をした高橋さんは、小長井義正富士市長と、あと88日となった「2020富士山女子駅伝」開催までのカウントダウンボードの除幕式を行いました。
(カウントダウンボードは、富士市役所2階ホールに展示されています。)
ランニングクリニックはたっぷり2時間半。
まずは、運動神経を向上させる「コーディネーショントレーニング」。
リズムや反応能力、瞬時に識別する力を鍛える、ちょっと難しいトレーニングに挑戦。
続いて、腹筋のトレーニング。7種類の腹筋メニューを指導した高橋さんは、「背筋に負けずに前傾姿勢を保つために、腹筋は欠かせない」と日々のトレーニングの重要性を指摘しました。
後半の部では、ランニングフォームをレクチャー。
ポイントは「腰の位置」、「目線」「腕の振り」の3つ。腰はできるだけ高い位置を保ち、目線は短距離を走るときよりも下に、腕振りは、肩を振らずに、ひじを振ることの意味、役割を、高橋さんはわかりやすく説明してくれました。
生徒たちは、初めて習うトレーニングメニューに戸惑いながらもチャレンジし、高橋さんから「すごい、上手、上手」とほめてもらう選手もいました。
最後に、ダッシュとジョギングを繰り返しながらトラックをチームで走る「インターバルトレーニング」に挑戦。中学1、2年生にとっては、ややハードでしたが、皆懸命にくらいついていました。
クリニック後の質問コーナーでは、「大会前日はどんなトレーニングがよいか」や「筋肉痛のときはどうすればいいか」といった質問が飛び、高橋さんが自分の体験談を交えながら、丁寧に答えていました。
ランニングクリニックを通して、高橋さんは、「練習日誌をつけること。」「ケガで走れないときは、代わりにできることをやる。私は走れないときは歩きました。」「毎日100mを三本走ってごらん。みんなの可能性が広がります。」などと、具体的なアドバイスを送っていました。
高橋さんは、ランニングクリニックの取材陣に対し、「コロナ禍で社会もスポーツもどういう風にウイズコロナで過ごしていけるのかを考えていかなくてはいけない時期です。12月30日の富士山女子駅伝は無観客の中でもできるということが子供たちの夢をつないでいきます。今回、参加してくれた子供たちも、こういったイベントが一つずつつながることで気持ちを前向きにできると思います。コロナ禍でできないからやることないから、ずっと家で過ごすのではなく、その中で自分の弱さや強さに向き合って、やれることは何かを気持ちを切り替えることがとても大切だと思います、このきっかけにきょうのクリニックがなれば良いですね。」と述べていました。
フジテレビ系(テレビ静岡)全国放送
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