年末12月30日開催の「富士山女子駅伝」のプレイベントとして6回目となった「チームＱランニングクリニック」が、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんを講師に迎え、10月6日（土）に富士総合運動公園陸上競技場で今年も開催されました。

台風の影響が心配されましたが、青空も覗く好天に恵まれ、富士市内の中学陸上部に所属する94人の生徒が参加。
開会式では、小長井義正富士市長と高橋尚子さんの挨拶のあと、「2018富士山女子駅伝」開催までのカウントボードの除幕を行い、ボードには高橋さんが「夢は叶う」とサインをしました。このカウントダウンボードは富士市役所2Fホールに設置されています。

クリニックは、高橋さんとトレーナーの西村孔さんの指導の下、たっぷり２時間30分行われました。まず、高橋さんが高校時代に励んでいた全身をリズミカルに動かす運動神経を高めるためのトレーニング、細かな筋肉まで全身をほぐすストレッチなどを紹介。
中学生たちは休憩時間にも積極的に質問しアドバイスを受けるなど、とても熱心に取り組んでいました。

後半は、走りを主体にしたトレーニング。
長距離の走りのポイントである「腰の位置」・「目線」・「腕振り」の3点の重要さを伝え、中学生たちはウォーキングや腿上げ、スキップなどを行い、理想的なフォームを確認していました。またスパートのタイミングを意識した走りのトレーニングなど実践に即した指導が行われました。

最後は、高橋さんが世界記録を出した時のスピードでのトラック1周（400m）。世界一のスピードを体感しました。

基本のトレーニングの大切さと「夢を持って取り組めば、必ず夢は叶う。今日をきっかけに、将来のヒーロー、ヒロインになってほしい」と伝える高橋さんの言葉は力強く、中学生たちにとって貴重な時間となりました。

また、高橋さんは、富士山女子駅伝について「自分も学生時代は大学駅伝の出場が大きな目標だった。チーム一丸となり、励ましあっての練習が、金メダルや世界記録につながった」と日本一を競う富士山女子駅伝への期待を語ってくれました。